本記事では、『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズの大ファンで、見事、オーディションで藤原肇役を勝ち取った、鈴木みのりさんのインタビューをお届けする。
なお、ファミ通.comでは大坪由佳さん(三村かな子役)のインタビューを公開中。また、星希成奏さん(夢見りあむ役)のインタビューも10月14日に公開予定なので、そちらもチェックしてほしい。
落ちたと思ったオーディションで『シンデレラガールズ』の一員に
――『シンデレラガールズ』のことは、肇役に決まる前からご存じでしたか?
鈴木はい。私はもともと『アイマス』シリーズが好きで、ゲームをプレイしたり、ライブのBlu-rayを観たりしていました。その中でもとくに『シンデレラガールズ』にハマって、ライブに憧れていたので、いつかステージに立てたら……という夢を持っていたんです。だから、オーディションを受けたいとずっと思っていました。
――そうしたら、肇役として待望のオーディションの話が来たわけですね。
鈴木肇役と、あとじつは、(喜多見)柚役も受けさせていただきました。でも、気負いすぎて、すごく緊張してしまったんです。肇のセリフをうまく言えず、その失敗を引きずって、歌の審査では曲の音程がわからないくらい真っ白になってしまいました。なんとか歌い終わったものの、審査員の方から「柚の演技はやらなくていいです」と言われ、「あ、これは落ちたな」と……。
――それはヘコみますね……。
鈴木帰り道は半泣きでした(苦笑)。マネージャーさんが「大丈夫、『アイマス』はいろいろなアイドルがいるから、まだチャンスはあるよ」と励ましてくれて。でも忘れたころに、「じつは肇役に決まりそう」という話を聞いて。すごく驚きましたし、うれしかったですね。どうやら、オーディションで演じた肇ではなく、私としての受け答えや声のトーンなどが、スタッフさんたちが考えていた肇のイメージに近かったようで、最初の収録では、いろいろな助言をいただきました。
――その内容は?
鈴木肇は言葉を大切にしているからこそ、ゆっくりゆっくり噛み締めて、セリフをしゃべるんだよと教えてもらいました。私はそこまで深く考えていなかったので、セリフのスピードはあまり意識していませんでした。それに、もともと早口でしゃべってしまうタイプなので、とてもいい経験になっています。
ただ、最初はプロデューサーに向けてひとりでしゃべるセリフが多かったのですが、新しいイベントやカードが実装されるにつれて、プロデューサー以外のキャラクターと会話をするシチュエーションも増えてきました。肇は、いい意味で他人に波長を合わせられるので、いっしょになってはっちゃけることもあれば、おっとりするようなときもあって。最近は、会話の相手に合わせて、いろいろなテンポ感で演技をするようにしています。
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