相模原市が3月31日、「アイドルマスター ミリオンライブ!」とのコラボキャンペーン結果を発表した。市の名産品を扱うアンテナショップが売り上げ記録を更新するなど好評だったという。
コラボキャンペーンは2月23日から3月12日まで実施。JAXA相模原キャンパスが市内にあり、「宇宙を身近に感じられるまち」をうたう市の特徴から、太陽、月、星にちなんだ3チームのアイドルを目玉に据えたカードやグッズを市内3カ所で配布、販売した。
参加者へのウェブアンケート結果によると、北海道から沖縄まで34都道府県から参加。20代~30代が多く、市外在住の約半数が相模原市を初めて訪問した。
公式ハッシュタグ「#相模原ミリオンコラボ」の付いたツイッター投稿が約1万件。キャンペーン初日と初日に完売したコラボグッズの再販売日には、全国から訪れた大勢の参加者が開店前から列を作った。グッズ類は全て完売したという。
アンテナショップなどでは、コラボグッズだけでなく特産品やスイーツの売れ行きも好調。アイドルの一人がうどん店の一日店長を担当するほどのうどん好きだったこともあり、相模湖観光案内所ではうどんが売り切れた。
相模原市観光・シティプロモーション課の担当者は「参加者のアイデアを取り入れながらカードなどを作る試みは好評だった。市内の印刷会社はこだわりをもってコラボカードやポスターを作り、看板制作会社が作ったアイドルが乗っているメリーゴーラウンドや観覧車の展示品を多くの方が見に来た。市内企業の技術力の高さもアピールできた」と話す。
「アイドルプロデュースゲームとのコラボや、SNSの特性を生かしたシティプロモーションは、自治体にとってハードルが高い面もあるが、変化の激しい時代に、新しくても力のあるコンテンツや、SNSといった急速に利用者が増えている情報発信媒体の特性を理解し、効果的に活用できる柔軟な発想とスピード感が、今後のシティプロモーションにとても重要だと感じている」とも。
「アイドルマスター ミリオンライブ!」は、バンダイナムコエンターテインメントが展開するアイドルプロデュースのコンテンツ作品。ソーシャルゲームからスタートして現在、グッズ、音楽、コミック、ライブなどを展開。2023年2月に10周年を迎え、アニメ展開も控えている。
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